トピックス ニュース

スマート農業を推進するJA三島函南が馬鈴薯畑でドローンによる農薬散布

投稿日:

静岡県のJA三島函南(かんなみ)農業協同組合では、この春に設立した「三島函南農業用マルチローター利用組合」の組合メンバーが、馬鈴薯(ばれいしょ)畑で、初のドローンによる農薬散布を行いました。使用されたドローンはAC940D。エンルートのドローンの中でも農薬散布に特化した実績のある農業専用機です。スマート農業を推進するJA三島函南本店 指導開発課の遠藤弘崇さんに、作業当日の散布状況、使用感について、お話をうかがいました。

合計75アールの傾斜地でも農薬散布作業は73分で終了

大型連休が明けた5月10日の快晴のもと、静岡県三島市の箱根西麓地域にある三島馬鈴薯(ばれいしょ)の圃場には、JA三島函南の職員、三島函南農業用マルチローター利用組合の関係者をはじめ、畑作生産者、水稲生産者のほかに、地元の新聞記者も取材に訪れるというドローンへの関心の高さを示した現場となりました。

馬鈴薯畑の農薬散布に取り組む三島函南農業用マルチローター利用組合のスタッフ

今回の散布作業面積は、2軒の農家の圃場で合計75アール。そのほとんどが傾斜地という地形でした。散布された農薬は「ホライズンドライフロアブル」と「アドマイヤー顆粒水和剤」で、希釈された薬剤の合計散布量は24リットルにも及びました。その作業時間は、ドローンの飛行準備から作業終了まで73分。その内、実際の散布飛行回数は6回で、飛行時間は合計43分でした。今回の作業を、ドローンを使わない従来の散布方法なら半日は費やしていたとのことです。

JA三島函南の三島馬鈴薯は、2016年10月に国の地理的表示(GI)保護制度に登録されたブランド品。濃厚でコクのある味に、「シットリ」と「ホクホク」の食感を併せ持つメークインとして、全国から注目されている。圃場のある箱根西麓地域は馬鈴薯作りに適した土の条件を満たしていますが、圃場のほとんどが傾斜地にあるため農地管理の負担が大きく、作業の軽減化と効率的な育成管理のために農業用ドローンAC940Dの導入に踏み切ったとのことです。

JA三島函南の遠藤さんは、
「導入まで、複数回のテストを行い、ドローンの吹き下ろしの風圧が畑作に向いていたのでAC940Dを導入しました。今回の農薬散布で、労働時間の短縮と労働力の軽減は実証できました。特に、傾斜地の畑の中に入らないで農薬が散布できるので、作物を傷付ける心配もなく作業ができました。馬鈴薯では、今後2回の散布を予定。水稲でも粒剤の農薬散布を予定しています」
と語っています。

JA三島函南は、今回の農業用ドローンの導入にあたり地元の生産者ら6人をドローン操縦者として育成したとのことです。農業用ドローンによる農薬散布は水稲栽培では広く知られていますが、露地野菜への活用は珍しい、と今回の散布実施は、業界でも注目を集めています。
(記事中、個人名以外の敬称は略させていただきました)

-トピックス, ニュース

Copyright© エンルート|農業・測量・インフラ点検用ドローンの販売から講習まで , 2019 All Rights Reserved.